日本熱源システムの環境配慮型製品シリーズ 地球にいいね!

自然冷媒のご提案

環境に優しいシステムを目指して

フロンガスを取り巻く流れ

オゾン層破壊と地球温暖化の問題は、地球環境を取り巻く最も深刻な一面として、クローズアップされつつあります。 冷凍機が冷媒として用いるフロンガスが、原因の一つであるとして、2020年までに国際条約であるモントリオール議定書で既存のフロンガスのうちR22などHCFCの全廃が義務付けられています。 しかし、その期限が迫りつつある中、日本では明確な代替策が見えないまま、まだ多くのR22の冷凍機が運用されています。 全廃対象となっていない、R134aやR404A、R407C、R410Aなどの代替フロンについても地球温暖化係数は極めて高く、問題の根本的な解決に寄与しません。 そうした中、欧米では代替フロンに対する規制を強めており、日本でも2015年4月に施行された改正フロン法によって、より厳しい管理が義務付けられるようになりました。 フロンガスの使用環境がますます厳しくなる中、待ったなしの根本的な問題解決が求められています。

自然冷媒の提案1.~アンモニア冷凍機~

冷媒としてのアンモニアは古典的なものです。100年以上前から使用され、かつて製氷工場やアイスキャンデー工場でアンモニアの匂いがしたというのは、ある種懐かしさを持って語られることさえあります。 その一方で毒性や刺激臭があるため、日本では1970‐80年代にフロンガスへの転換が図られました。 しかし近年フロンガスがもたらすオゾン層破壊や地球温暖化の問題が取り上げられるに至り、世界中でアンモニアに回帰する流れが起きています。 アンモニアは、オゾン層破壊係数と地球温暖化係数が共に0の究極の環境冷媒だからです。 また冷媒としての効率はR22を上回って最高水準にあり、冷凍機の省エネルギーを実現します。使用できる温度域も-45℃の低温域から0℃以上のプラス温度域まで幅広く用途を選びません。

ヨーロッパの産業界では、大型の設備の冷却には一貫してアンモニアを使用してきました。アンモニア冷凍機の効率を高める技術や、冷媒と油を分離する技術、冷媒漏えいを防ぐ技術などは、ヨーロッパではさらに発展を遂げています。 日本熱源システムでは、世界的な冷凍機メーカーであるドイツのGEA社と15年以上に渡り技術提携しています。 GEA社は早くから自然冷媒の冷凍機の重要性を提案し、アンモニア冷凍機、CO2冷凍機の最新機の開発販売を行っています。 日本熱源システムはGEA社と協同して、新しいアンモニア冷凍機を提案します。

自然冷媒の提案2. ~CO2冷凍機~

消費者と接するスーパーマーケットや食品の冷凍冷蔵倉庫では、毒性や刺激臭のあるアンモニアの使用がためらわれるのは、ヨーロッパも日本と同様です。 脱フロンのためのFガス規制が厳しいヨーロッパでは1990年以降、新たにCO2を冷媒とする冷凍機が開発され、2000年以降徐々に導入されるようになってきました。 二酸化炭素(CO2)はアンモニア同様自然界にもともと存在するため、地球温暖化やオゾン層破壊には全く悪影響がありません。 しかしガスとしての圧力が高いために、高圧に耐えうる特別な圧縮機や関連機器、部品も高圧対応が必須となります。 そうした中、CO2圧縮機や関連機器が開発され、最初は夏も比較的涼しい北欧諸国やスイスなどでCO2システムの導入が進みました。 スイスなどでは新規のスーパーマーケットではCO2冷凍機の導入が義務化され、本格的な導入期を迎えています。最近ではイタリアやスペインなど気温の高い夏がある地域でも導入が進んでいます。 CO2冷凍機システムはヨーロッパではもはや特殊なものではなく、スーパーマーケットなど比較的小型のユニットから物流センターなど大型の設備まで導入が進んでいます。

日本熱源システムでは、4年前から日本の気象条件に合ったCO2冷凍機の開発を進めてきました。 滋賀工場に実験施設を設け、夏の運転だけでなく、負荷が少なくなる冬の運転まで実験と検証を続けてきました。 独自の制御方法を開発し、フロン機に比べて省エネルギーになる工夫を重ねてきました。 その結果、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、冷凍冷蔵倉庫、フリーザーと各種の用途に対応するCO2冷凍機システムを準備するに至りました。 今後は、CO2冷凍機の有用性を提案しながら、本格的な普及を目指して参ります。